The Sting(スティング)、73年アカデミー作品賞の詐欺師の映画

1973年にアカデミー作品賞をとった映画「The Sting(スティング)」。日本では翌74年に公開されました。

詐欺師の映画なんですが、なぜか、見終わったあとは心がのほほ〜んとする映画です。

しかも、ストーリー展開が予想を超えた奇想天外で、30年も前にこんなクオリティの高いストーリーが生まれていたこと自体に驚きです。

アマゾンには次にように映画の説明があります。

1936年のシカゴの下町。親友を殺されたチンピラたちが、その報復のために、ギャングの大親分ロネガンから大きくカモろうとする。そして、下町にインチキのみ屋を構えることにした。さて、その首尾はいかに?

この映画の面白いところは、親友を殺された復讐として相手を殺すのではなく、相手をだまして資産を奪おうというところですね。

詐欺師は騙しはするけど、殺しはしないんですね。だからこそ、なぜか心がなごむのかもしれません。

とりあえず、「The Sting(スティング)」の予告編を見てみましょう。

The Sting (1973) TRAILER


この映画を観たことがない人でも、この音楽はどこかで聴いたことがあるでしょう。

Sting オリジナルサウンドトラック

主演はポール・ニューマン(Paul Newman)とロバート・レッドフォード(Robert Redford)。

ポール・ニューマンの渋さ、そして若きロバート・レッドフォードに触れることができます。

下の動画は凄腕詐欺師のポール・ニューマンが若い詐欺師のロバート・レッドフォードにカードトリックの手さばきを見せるシーンです。

The Sting – Card tricks

最後に、ポール・ニューマンがミスって、ロバート・レッドフォードが「おいっ!」とつっこむような顔をしています。

1930年代のシカゴと言えば、アル・カポネに代表されるギャング達がはびこる暗黒街のメッカです。

だから、この時代の映画って銃で争う映画が多いのですが、この「The Sting(スティング)」にはそんな残虐なシーンはほとんど出てきません。

つまり、「The Sting(スティング)」は血なまぐさい暴力を軽蔑して、頭脳で相手を出し抜くことを粋とするその道のエリート達の痛快な物語なんです。

この映画「The Sting(スティング)」のヒントになったのは下記の本です。

詐欺師入門―騙しの天才たち その華麗なる手口
David W. Maurer 山本 光伸
4334960944

1910~1920年代に活躍した詐欺師の手法、信用を得るための日常生活の過ごし方まで詳しく説明している本です。

詐欺をするためではなく、騙されてないために読んでおきたい本ですね。

ちなみに、最近の詐欺の手法は下記のサイトが参考になるかもしれません。

詐欺対策.net – サギ・悪徳商法の手口と最新情報

自分の身を守るためには、相手を知る必要がありますね。

「The Sting(スティング)」の話に戻りますが、なぜ「The Sting」という映画名なのか?

調べてみると、「sting」には「針などで刺す、言葉などで人の感情を害する」といった意味の他に俗語として「人をだます、人に高値で売りつける」という意味があるようです。

この映画には様々な詐欺師用語が出てきます。

いくつかピックアップすると・・・

コンマン(Confidence Man)
「自信のある」「秘密の男」から生まれた隠語で「ベテン師」「詐欺師」「仕掛け師」などの意味。

引っかけ屋(Hooker)
言葉通りに引っかける人。しかし、現在では時代も変わり、主に街頭で男をひっかける商売女の意味になっている。

ビッグ・コン(Big Con)
大物のコンマンのこと。この映画ではポール・ニューマンが演じるヘンリー・ゴンドルフに相当。

仕掛屋(Set-Up)
狙う相手が決定したら、どんな仕掛けでカモるかを準備する人物のこと。

道路師(Street Worker)
すうにんの仲間を組んで行きずりの人間をカモる人たちのこと。この映画のロバート・レッドフォード演じるジョニーは最初のこの種のコンマン。

吊り店(Wire)
狙った相手を信用させるために大掛かりに用意された建物のこと。この映画の中では「ノミ屋」がベテラン達によって見事に素早く吊り店を完成する。

以上です。

「The Sting(スティング)」は1度だけでなく、何度も見たくなる映画ですね。

Amazonの評価も5つ星ばかりで高評価です。

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ポール・ニューマン, ロバート・レッドフォード, ロバート・ショウ, ジョージ・ロイ・ヒル
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